部下に気持ちよく働いてもう為に。

今日、妻と部下の教育(コーチングって言うのかな?)について話題になったので、ちょっと整理してみます。

ポイントは3点。

  • 受け入れやすい環境を作る
  • 問題点の明確化と共通認識
  • 具体案で改善していく

と言うことだと思います。


  • 受け入れやすい環境を作る

これは、もっとも必要なこと。相手の意見が聞ける環境、相手が意見を言いやすい環境でないと相手の不満が溜まってしまいます。そうなると、こっちの意見も聞いてくれないので、結局アドバイス等が無駄になってしまいます。相手を理解し、尊重しないとダメ。相手の立場になって、相手が行った行動の根拠の仮説を立ててみれば、理解できるかもしれません。「ふーん、だからこんな事やっちゃったんだ。」なんて納得できるかもしれません。正しいか、間違っているかは別として。

後、否定しちゃダメです。自分だったら嫌ですから。その人に報告とか連絡とか相談とかしたく無くなります。コミュニケーションの回数が減ると余計間違えやすくなる。負のスパイラル。なんだかんだ言っても、やはり褒めてくれれば嬉しくなるモノです。相手を褒めてから、改善案をアドバイス。「なるほど。良いじゃん。でも、こっちの方が良くない?」なんて感じで。

相手も自分と同じ人です。物じゃありません。


  • 問題点の明確化と共通認識

「ダメなモノはダメ!!」なんて言っても相手は解るわけ有りません。当たり前です。相手だって悪意が有って間違った行動をしている訳では無いと思います、多分。「ただ単に知識が不足しているから。それは、教えていない自分が悪い」と思って、改善していかないといつまで経っても先には進みません。


1,目標を明確化する
→目標が解りづらいと、何をして良いのか解らないし、改善する本質がぶれてしまいます。何をいつまでにどうしたいか、これだけははっきりと決めましょう。どの道でも良いから取りあえず、山頂までたどり着けば良いんです。


2,部下が不足している部分を明確化する。
→箇条書きで、10でも20でも、100でもとにかく、問題点を出しまくる。具体的なことから抽象的なことまで、思いついたら忘れないうちに書く。それを後で、ジャンル分けすれば良いんです。原因を掘り下げればそんなに沢山の問題点が有るわけ無いと思います。


3,集中する。
→一気に全部、改善させようとしてもダメです。無理です。一杯一杯になっちゃう。大人だから出来て当たり前、なんて言っても、無理なモノは無理。優しくありません。一番大切なことを、集中して改善していくようにしましょう。これだけは出来て欲しい、ってやつを決めて取りかかりましょう。他の事はちょっとの期間だけ目をつぶってあげましょう。心を広く持つ。


4,共通認識を持つ。
→自分一人で、「よし、こいつを変えてやろう」なんて思っても絶対に出来ません。当たり前ですけど。相手が不足している部分を、自分で発見させる為に、会話から導きましょう。「なんで出来ないの?」なんて聞いても、「解りません」で終わりです。「出来ない原因は何?」と言うような問いを何度も繰り返して原因を掘り下げていって、問題点の本質を相手のクチから出してあげましょう。「どうすればいい?」と言う問いで、相手から改善案を出して貰う。そこで、それに対してのアドバイス。タイミングが合って、相手が解る言葉で伝えてあげれば、納得してくれます。後は、自分の言葉ではっきりと断言してあげる。「ここをこうすれば絶対に出来るようになるよ」不安を取り除いて安心して行動に移せます。


  • 具体案で改善していく

後はとにかく、「いつまでに何をどうしたい」っていうのを、相手と一緒に決めること。紙に書いて、チャートにして計画を立てる。出来れば、期間を3,4つに分けて考える。これが出来たらこれ、みたいに段階を踏む。一気になんて無理。期限がなかったら全く意味がない。絶対にやらないから。だって面倒くさいもの。途中で修正出来ないし。一緒にやりながらうまく行ったら褒めてあげる。これの繰り返し。これしかないと思います。

後は、こんな事を言っちゃあれだけど、教育に関して期限はそんなに重要じゃないと思います。上記と矛盾しているけど、そこに至るために具体的行動に移すことが最重要。そんな簡単に人は育たない。うまく行かなかったらそれは計画の修正がうまく行ってないと言うこと。上司の責任ですね。相手は悪くない。うまく行ったら自分も相手も喜びが倍増。そのぐらいのスタンスで。



ここ2,3年でちょっと立場が上になって部下を持たせて貰ったのですが、こういう心がけでやっています。まだまだうまくできませんが、何となく方向が見えてきたと思っています。